パンプトラック(PumpTrack)とは?

「パンプトラック(PumpTrack)」とは起伏のある凹凸のコブが連続した波状コース


パンプトラックの特徴としては、自転車やスケボー(スケートボード)、キックボードなどで楽しめる凹凸(おうとつ)のコブが連続した波状コースで、上級者になれば漕がずに、凹凸の上下時の”加重”を使って前進することができる”アメリカ発祥”のコースとなります。


パンプトラックの起源は「モトクロス競技」から!?

元々は、バイクのモトクロス競技の一つのセクションとしてストレートリズム(パンプトラック)と言われる縦方向の山(凹凸)の波状コースがつくられました。


モトクロス競技から派生したBMX(バイシクルモトクロス)のレースの競技にも、そうしたストレートリズム(パンプセクション)も設置されるようになり、2008年から自転車の五輪種目となった「BMXレース」でも、コースの最後の部分に「リズムセクション」と言われる直線状の「パンプトラック」のセクションが必ず用意されています。

モトクロスのリズムセクション

リズムセクションから派生した遊び

パンプトラックのパンプとは「パンピング」の「パンプ(Pump)」

パンプトラックのパンプとは「パンピング(Pumping)」のパンプのことで、パンピングとは、R面で重心移動を使って加速を付けるテクニックことです。


”パンプトラック(Pumptrack)”のPumpも、PumpingのPumpから名付けられたフレーズです。


日本においては、BMXやMTBのライダーの間で、Pumpingの技術のことを、昔から「プッシュ」と言われてきました。しかし、海外では「パンプ」の方が多くの方に通じるフレーズであり、我々としても「パンプ」という言葉を通して、BMXやMTBのカルチャーとも紐づくことを願い、プッシュではなく「パンプ」と呼称していこうと思っています。


ちなみに、日本でも、スケボーや、サーフィンでは、これらの競技の基礎技術である”重心移動を使って加速を付けるテクニック”として「パンピング(Pumping)」のフレーズで使われています。

サーフスケートでも楽しめる

「パンプトラック」は、Compact Pumpのように、仮設でつくるコースの他、常設のコースとしてコンクリート(アスファルト)状のコースや、ダート(土)でつくるコースがあります。


そうした常設のコースの造成には多額のコストが発生したり、土のコースではコース維持に大変な労力がかかることから、持ち運び式のパンプトラックとしてCompact Pumpが誕生しました。


Compact Pumpは、仮設でつくることが可能なパンプトラックで、簡単に設置・分解(解体)が可能な、持ち運び式パンプトラックです。


「Compact Pump」はbb projectが販売しています。

パンプトラックは様々なスポーツで楽しめる

(廃校プール跡地を利用して「パンプトラック」を活用したパークの造成)

パンプトラックでスケートボード

パンプトラックは、最初は土のバイク競技であるモトクロスコースの中に生まれましたが、その後「BMX」のレースのセクションとして派生し、今は、同じ車輪のスポーツとして、自転車の「BMX」や「MTB(マウンテンバイク)」のみならず「スケボー」や「キックボード」、そして最近は2才〜5才が楽しめる「ランニングバイク(ストライダー)」でも、このパンプトラックを楽しむスポーツとなりました。

ショッピングモール内にもパンプトラック

「パンプトラック」は、Compact Pumpは、平地のスペースのある場所なら、どこでも設置することが可能なため、集客施設やスポーツ施設などでも体験コースを設置することができます。


2020年10月から2021年1月の3ヶ月間、週末限定で、お台場にあるショッピングモール「ヴィーナスフォート」内にて、ランニングバイク専門店である「コドモディーポ」と開催した「パンプトラック体験エリア」の利用者が、通算1,000人に到達するなど、子どもたちにも大人気なアトラクションとなりました。


パンプトラックは世界選手権の公認種目

このパンプトラックを利用した競技が2019年より世界自転車競技連盟より公認種目となり、世界大会が開かれるようになりました。


2018年には、ドリンクメーカーの「Red Bullパンプトラック世界選手権」が行われ、世界17カ国以上でパンプトラックのワールドシリーズが行われました。


ワールドシリーズは、国際基準を満たすパンプトラックを利用して行われます。

五輪種目「BMX」では最後の直線がパンプトラック

2008年から五輪種目として追加された「BMXレーシング」では、コースの最後の直線が「パンプトラック」となっています。

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